高齢者の増加に伴い、デイサービスを利用する高齢者は増えています。利用者の中には、体が思うように動かない人も少なくありません。入浴が困難な人もおり、そのようなときは看護師が身体を拭いてあげる必要があります。身体を拭くことを清拭と言い、汗や汚れなどを除去するほか、血行を促すというメリットもあります。特に夏場になると汗で身体がベタベタになり、寝つきが悪くなってしまう場合があります。そんな時は、蒸しタオルで清拭することで身体がさっぱりし、適度な温かさで自律神経のバランスがよくなることに繋がります。清拭により睡眠の質を高めることも可能であり、睡眠リズムが正常になれば体調もよくなっていくでしょう。
高齢者と会話をするときは、なるべく気持ちを穏やかにしてあげる工夫をします。相手が話しているときは、しっかりと聞きながら受け答えをするようにします。空返事をしていると相手に伝わってしまい、信頼関係を崩すことになりかねません。高齢者は頑固な一面を持っていることがあるため、相手を尊重して良好な人間関係を維持するように努めましょう。看護をするときは相手の同意を得ることも重要なポイントの1つです。例えば、清拭をするにしても、行う前に相手に確認するのが好ましいです。相手が拒否するときは体調が好ましくない可能性があるので、無理にするのは避けるようにします。常に相手の立場になって看護をしていれば、信頼できる看護師だと認識してもらえるでしょう。